施設紹介
定員 | 95名 |
---|---|
受入れ年齢 | 0歳(生後2ヶ月頃~) |
建設月日 | 2023年12月 |
次世代を担う子どもの育ちを最優先に考えた環境づくり
こども園は次世代を担う子どもが、生活の多くの時間を過ごす、大切な施設です。
しかし、”子どもの育ち”を最優先に考えられているかというと、これまでは必ずしもそうではありませんでした。0歳から5歳という、人生にとって最も大切な成長の時期を過ごす施設だからこそ、考えなければならないことを、建て替えを機に根本から追求しています。
結果的に、子どもだけでなく、大人もワクワクできる施設環境づくりの基礎が出来上がったと感じています。
①半屋外空間の積極的な活用
北海道の建物は冬期の多くの課題を考慮して、”半屋外空間”の活用は極めて乏しいと言えます。
この施設では、春・夏・秋の活動をより豊かにするために、1・2階とも、テラスやウッドデッキを設け、外遊びまで行かない、しかし外の雰囲気を感じられる空間での遊びや活動を大切に考えています。
ここでの豊かな活動は、子どもの多様な想いにしっかりと対応できる活動の場を提供します。
②異年齢の交流により自ら子どもが育つ保育室
最も大きな特徴として、新しいこども園1・2階の保育室および共用部がほぼワンルームのような構成になっています。中央部の使いやすい位置にトイレ等を配置し、適切に可動間仕切を導入することで、つながりつつも緩やかに空間が分割されます。少人数での活動から、異年齢での活動、大集団でまとまったイベントまで、さまざまに活用できます。特に異年齢の自然な交流を可能にすることで、子どもが自ら模倣し、学ぶことを促します。
③生きるために最も大切な“食”にこだわった施設
玄関を入ったすぐの目立つ位置に厨房を配置し、調理の状況を訪れた誰もが見やすいように配慮しています。食べることは生きることと同等の価値を持っていると言われます。食に関心を持ち、食事が作られる過程を見ることができることによって、子どもたちの生きる力を育みます。
④子どもの自立した活動を自然に促す水回りやトイレ
保育室のほぼ中央に配置されたトイレや水回りは、子どもたちが小さいころから、できることは積極的に自分で行う、できないことはやさしく丁寧に大人が支援するというコンセプトのもと細かな配慮の行き届いたレイアウトになっています。
⑤“本物”を感じられる素材の選定
床やウッドデッキは最も子どもが直接肌で触れる物です。北海道の厳しい環境ではなかなか採用されない無垢のヒノキ材を採用し、人工物とは全く異なる素材の感触を常に体感できるようにしています。
長時間過ごす場所だからこそ、敏感な乳幼児期だからこそ本物に触れる機会は絶対に必要なことだと考えています。
⑥24時間空調による快適な生活環境
寒暖差の激しい地域だからこそ、常にやさしい空調によって一定の環境が保たれている安心感や、温度変化が人体に与える負担の軽減に大きく寄与する環境を創り出しています。
高気密・高断熱により魔法瓶のような建築物をつくり、最小限のルームエアコンで静かに空気を循環させるだけというシンプルな構成ですが、それにより小さなエネルギー消費で24時間、いつ来ていただいても快適だと感じられる環境を確保します。
⑦太陽光発電と蓄電池の組み合わせによってSDG’sに貢献
24時間快適な環境を生み出すために多くのエネルギーを消費するのではなく、127枚もの太陽光パネルを屋上に配置し、そこで生み出された9台のテスラ社製蓄電池に蓄え、それを全館の照明・空調・調理に使用しています。ほとんどのエネルギーを自己生産、自己消費する地球環境にやさしい施設も実現しました。
⑧地域の方々が気軽に集まる開かれたスペースの確保
北側の道路から見える入口は、子育て支援センターの入口です。
ここでは、園児や保護者だけでなく、地域の方々が、茶話会や子育てに関わるイベントを行うなど、気軽に立ち寄っていただくことができるスペースを設けます。ここで育つ子どもたちと一緒に活動を楽しんでいただくことも含めて、地域の子育て・次世代育成のための支援拠点としての役割を担っていきます。
⑨子育ての不安を軽減するための保護者支援・地域支援
子育て支援センターは1階だけでなく、2階にも通じており、キッチンも備えた見晴らしの良い部屋が確保されています。大人のための地域施設としても積極的に利用できることを考慮しています。
様々な活動を通じて、子育ての不安解消、子育てが楽しくなるような体験や学習会など、次世代育成に寄与する活動を積極的に行っていきます。
⑩敷地の高低差を積極的に利用した園庭環境
これまでのこども園の大きな魅力であった園庭環境は、今後も同様に積極的に進めていきます。これまでにない高低差や広さを活かし、挑戦や思考錯誤、多様な体験が可能な、豊かな環境を目指します。
開園当初は、何もない状況ですが、高低差を活かすことから始め、子どもたちの育ちとともに、新たな魅力を一歩一歩、できれば保護者や地域の方々と共に創り上げていけたらと考えています。
⑪ITを活用した運営
次世代はIT技術が急激に発展し、人々の生活も大きく変化していくことが予想されます。それらを見越して、この施設では、すべての照明がWifiでコントロールされ、出入出管理、セキュリティ、園の情報管理や発信などもほぼ全てをICT化し、次世代型のこども園運営に挑戦します。
アクセス
社会福祉法人 遊子社緑ヶ丘遊子保育園 | 〒090-0067 北海道北見市緑ヶ丘2-25-32 | |
---|---|---|
TEL 0157(22)4155 | FAX 0157(22)5830 |